『CLIP STUDIO PAINT1.6.6』公開!

6月15日、グラフィックアプリケーション『CLIP STUDIO PAINT』のバージョン1.6.6が公開されました!
最大の目玉としてはMicrosoftのSurface系への対応……と言うことになっているようですが、持っていなかったり買う予定の無い人にとってはピンとこないと思われます。おそらく普段使いしている人にとって重要なのは「ワークスペースを素材として登録」であるとか「四面図パレットが追加」と言った部分では無いでしょうか。

ワークスペースを素材として登録

自分の使いやすいようにワークスペースをカスタマイズしている人は多いと思います。しかしこれ、あくまでアプリケーション単体でしか機能せず、これを別の人に渡すことは不可能でした。しかし今回素材として登録可能になったことで、それが可能になりました。
とは言え、元々CLIP STUDIO PAINTの素材機能は使いやすいとは言えず、素材をファイルとして書き出して他人に渡すことなどは不可能です。そのため、別環境に持っていくためには一度アセットとして公開する必要があります。これはちょっとめんどくさい。
それでも、方法が無い頃に比べればずっと良くなりました。ぼちぼち活用していきたい機能です。

四面図パレットが追加

CLIP STUDIO PAINTで3Dモデルを使う人にとっては、大ニュースでは無いでしょうか。長年搭載が期待されていた四面図パレットが、とうとう搭載されました!
これは、キャンバス上に3D素材をドラッグすると、その3Dレイヤーを四面図で表示してくれる、という機能。3Dモデルを1つ扱うだけでも役に立ちますが、2つも3つも同じ3Dレイヤーに配置する場合、よりいっそう役に立ちます。位置が把握しやすい。これは嬉しい。

ただ、一つだけ問題が。これ、新しい3Dレイヤーにしか対応していません。要するにCLIP STUDIO MODELERバージョン1.5以前に作られたモデルには対応していない、ということ。試してみたところ、以前購入した3Dモデルは全滅でした。…これはバージョンアップを待つしかないんだろうなぁ。
反面、はるか昔に自作してLWOやOBJで保存しておいたモデルをキャンバスにドラッグドロップしたところ、普通に四面図が表示されました(上記のモデルも以前自作した物です)。なんだかなぁ。これならCLIP STUDIO MODELERなんて使わない方が良いんじゃ…とか思ってしまいます。
そんなこんなで手放しで「素晴らしい!」とは言えませんが、それでも嬉しい機能です。これからさらに活用していけそうです。

ちなみに3D関係の機能では「空の3Dレイヤーを作成する」という機能も追加されました。「空じゃどうしようも無い」とか思うかも知れませんが、コレ、選択範囲が作られている場合その選択範囲の中心に消失点の中心を置いた3Dレイヤーを作ってくれます。その点、便利かも。

まとめ

不満が多かった3D関係の機能も1.6.3以降からずいぶん良くなり、今回の1.6.6でかなり使える物になったのでは、と思います。上記で紹介した機能の他にも色々と機能強化されているので、気になる人はチェックしてみると良いかも知れません。

さて、これで素材に関する機能が充実すればホントに隙のない、良いソフトになると思うんだけどな。今後のバージョンアップにも期待です!

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おぎのひとし
マンガ家のおぎのひとしです。大学で学生にマンガの描き方を教えながら、自身もマンガやイラスト執筆の仕事を続けています。 2020年3月現在、学習系のマンガやイラストの執筆や自閉症の息子と娘の育児等、日々忙しく過ごしております。