僕が講師として通っているもう一つの学校、アミューズメントメディア総合学院について紹介します。僕はこの学校で「キャラクターデザイン学科」「マンガ学科」の二つの学科の講義を担当しています。
キャラクターデザイン学科
昨今大きな盛り上がりを見せているキャラクターに関する学科です。その方向性は多岐にわたり、ゲームや出版、Web等々、様々な活躍の場を視野に入れています。
そのため、学ぶべき事は膨大です。Adobe PhotoshopやIllustratorはもちろん、Web関係やアニメ、3Dに関する技術なども学べます(※ただし特別講義なども含む)。
- ●メリット
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1)業界とのパイプが太い
歴史のある学校ですので、今までにたくさんの卒業生がたくさんの企業で活躍しています。在校時だけに留まらず、卒業後のサポートも手厚いです。
2)機材が揃っている
ソフトもハードも、業界標準と言われる物が揃っています。
3)縦の繋がりが強い
毎年行われる学院祭に、たくさんの卒業生が訪れます。その時、見所のある在校生をスカウトする様子なども良く見られます。
- ●デメリット
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1)授業数が少なめ
丸一日授業のある日もありますが、半日しか授業がない日もあります。学費にしては多少授業時間は少なめかもしれません。
2)固定教室が無い
年ごとに違いますが、おおむね「一年生と二年生が午前と午後で入れ替え」のような形になっています。自分の絵の道具などを起きっぱなしには出来ません。
3)学割がきかない
専門学校ではなくフリースクールですので、定期の学割などはききません。ただしAdobeのソフトをアカデミック価格で購入出来たりするなど、部分的には学生のメリットを得ることが可能です。
- ●まとめ
- 全体的に見て、就職率はかなり高めの学科だと思います。専門学校では無いため卒業しても「専門士」などの資格は得られませんが、それよりずっと重要な、技術は身につくはずです。
マンガ学科
マンガ家としてのデビューをサポートする学科です。アナログからデジタルまで広く学べる学科です。
- ●メリット
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1)持ち込み主義
マンガ家としてのデビュー方法には主に「持ち込み」と「投稿」といった、二つの方法があります。この学科ではそのうち「持ち込み」を重視しています。
必ず半年〜一年以内には一本漫画を描いてもらい、一年生のうちに複数の出版社、編集部に持ち込みをしてもらうのを義務づけています。おかげで在学中に担当が付いたり賞を取ったりする学生が多数います。2)間口が広い
下は18歳から上は50歳オーバーまで、様々な学生が在籍しています。学科自体にも複数のコースが用意されており「絵が得意」「ストーリーが得意」等といった学生ごとの個性にバッチリ対応可能です。
- ●デメリット
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1)授業の形態が謎
教室移動の関係などで、授業時間が他の学科と異なっています。例えば僕の担当する「デジタルコミック」の授業は二週に一度です(一年生と二年生が毎週入れ替わるような形です)。一週間空いてしまうため、前回学んだことを忘れてしまう学生がたくさんいます。
2)縦の繋がりが弱い
キャラクターデザイン学科とは逆に縦の繋がりが弱いです。学院祭に来る卒業生も少なめです。マンガ家には個人主義の人が多いからでは無いか、と思われます。
- ●まとめ
- 授業時間・授業形態などが独特なので、慣れるまでは大変かもしれません。また、卒業してすぐにマンガ家になれるかと問われればそんなこともありません(半数は何も決まらず卒業していきます)。
ただし、ジャンプで賞を取ったり有名作家のアシスタントとしてプロダクションに就職したりといった学生もおりますので、やる気次第かと思います。
キャラクターデザイン学科と比べるとかなりギャンブル性が高い学科ではありますが、「自分にはマンガしか無い」という強い意志をお持ちの方は是非体験説明会などにいらしてみて下さい。
アミューズメントメディア総合学院/AMG 東京校/大阪校|エンターテインメント業界のプロのクリエイターを目指す専門校,学校
僕が講師として通うアミューズメントメディア総合学院のホームページです。東京校と大阪校がありますが、僕は東京校のキャラクターデザイン学科、マンガ学科担当です。