藤子・F・不二雄大全集第三期第十三回配本

今回は九月末に配本となった以下の二冊を紹介します。藤子・F・不二雄全集第三期はこれにて完結です!

ドラえもん20
「コロコロコミック」「少年サンデー」「小学生ブック」ほか掲載作品。オリジナル版「ドラミちゃん」「ドラとバケルともうひとつ」も初収録!!、とのことです。
「ドラミちゃん」は”のび太郎”というのび太そっくりの少年が主人公なわけですが、そのオリジナル版と、単行本収録時にのび太郎をのび太に改変した版との二つが収録されています。見比べてみると面白い。
ほかにも短編版「のび太の恐竜」や「ドラえもん誕生」「ドラえもん大事典」なども収録されており、見所はたくさん。良くもまぁこんなに色々集めたもんだな!と感心してしまいます。
山ほどあったドラえもんもこの巻で完結!あとがきにあるようにこの作品はまさにF先生のライフワークでした。今回全集という形で今まで見ることが出来なかった「ドラえもん」に触れることが出来て、幸せだったと思います。
UTOPIA最後の世界大戦
「天使の玉ちゃん」全26本、初の完全収録!「UTOPIA」はF先生の蔵書からカラー完全復刻!、 とのことです。
まずは「天使の玉ちゃん」。数話、まんが道などで読んではいたものの、全話通して見るのははじめて。そして今回読んでみて「これ四コママンガじゃ無い!」ということを知りました(笑)。一応四コマ漫画風に四コマで区切られてはいますが、普通にストーリー漫画として続いています。当時の四コマまんが事情はわかりませんが、これ、絶対途中から読み始めた人はわからないだろうな…と感じました。「二十六話で打ち切りになった」理由がそこなのかどうかはわかりませんが、四コマとしてでは無く通常のストーリー漫画として読めば、結構楽しく読める漫画ではありました。
そして「UTOPIA」!こちらはF先生、A先生共著による最初で最後の描き下ろし単行本です。この作品もまんが道で存在は知っていたものの、通して読むのははじめてでした。で、感想は…「あっさり終わった!」です(笑)。当時両先生が傾倒していた手塚治虫氏のSF漫画の影響を強く受けており、テイストはまさにそれ。若さを感じる作りの中にもこのあとに続く名作の萌芽が感じられ、非常に興味深く読ませていただきました。

以上、多少歯抜けな部分などありましたが、これにてF全集第三期に関するレビュー記事はおしまいです。しかし感慨にふける間もなく、ホームページでは「第四期」の告知が!ここまで来たらもう買わないわけにはいきませんね。
さらに、専用の本棚の販売なども始まっているようなので、機会を見て買っちゃうかも知れません。
まだまだ、全集は終わりません!


ニュース・更新情報|藤子・F・不二雄大全集 【第3期】|小学館
F全集第四期の告知。これにて完結とのことです。

藤子・F・不二雄 大全集 オリジナル本棚|小学館
藤子・F・不二雄大全集が全巻収納可能なオリジナル本棚!

藤子・F・不二雄大全集|小学館
藤子・F・不二雄大全集ホームページ

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