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ボールあそび

繰り返される遊び

自閉の子の遊び方には特徴があります。その一つが「反復」。とにかく同じ事を何度も繰り返すのです。

こだわりがあるからこそ自閉であり自閉であるからこそこだわるわけですが、それは遊びにおいても同じです。とにかく気に入った遊びがあれば何度も何度も何度も何度も繰り返す。それがクリエイティブで発展性のある物であればこちらも飽きないのですが、たいていは上のように単純明快な……我々からすれば「どこが面白いのかもよくわからない」ようなものを好む傾向にあります。

「エンドレス」は言い過ぎですが、だいたい毎回10回とか20回は平気で往復させられます。ひどいときは30回オーバーなんて事も。気分はすっかり「賽の河原の石積み」です。

ただこれ、本人が楽しそうにしているからと言って放置するのもあまり良くないそうです。こだわりすぎるとそれは、成長の妨げになってしまうんですね。ですので完全に同じ事を繰り返さず「今度は5個投げてみよう」とか「2個ずつ投げてみよう」とか、変化させることで成長に繋げていくと良い、とのこと。実際我が家でもそうするように努めています。

とは言え、疲れているとついついそういったことを考えるのも億劫になり、気がつくとこちらも機械的に遊びに付き合っていることも良くあります。……イカンイカン!

どんな時でも思考停止に陥らず「成長」というキーワードを念頭に置いて育児にあたりたいものです。